共同体における認識過程の基礎情報学的分析 : 俳句を事例として(セッション3(JSIMS))
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概要
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俳句は伝統的に共同体の中で創作・解釈され、マスメディアとも結びつきながら発展してきた。本研究の目的は、共同体やマスメディアの影響のもとで行われる、俳句をめぐる認識過程(俳句の創作・解釈を指す)のしくみを明らかにすることである。本研究の理論的枠組みとして、システム論的構成主義を土台として認識過程を捉える基礎情報学を採用する。基礎情報学において、認識過程は「心的システム」の自律的な作動であると考えられ、その作動に共同体やマスメディアが影響を及ぼす事態は、「階層的自律システム」概念によって説明される。俳句の創作・解釈は、心的システム/社会システム/マスメディア・システムの関係から生まれる制約を利用しながら、複合的に行われているのである。
- 2008-11-22
著者
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