馬千里日記考(1)
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概要
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中華民国前期は、歴史の形成に当って中間的知識層の担った役割が大きい時代であった。ここに取り上げる馬千里もそうした知識層の一人に数えてよいであろう。彼はその生涯のほとんどを天津で過ごし、主としてこの地の教育にあたった。だが、教育者であると同時に、彼の45年の生涯を大きく彩るものは、「救国」をめざす社会的活動であった。1919年の五四運動がその契機となるものであったといえよう。本稿はこの点を中心に述べ、特に国民大会に注目している。こうした馬千里の生涯が明らかになるのは、彼が成人して以来23年間日記を書き続けたからである。近代中国の激動の時代を生きた馬千里など若い知識人群像の動向を知るためにも、この日記は貴重である。そこで本稿は、この日記が現在に伝えられた経緯を述べるとともに、この日記がもつ中国近代史における資料としての価値や可能性についても言及した。
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