日本人は誰の英語を学ぶべきか : World Englishesという視点からの英語教育
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概要
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本論文では英語学習を(英語の)文化学習の一部と位置付け、日本におけるアメリカ英語への過度の偏重は日本人学習者のアイデンティティー危機、あるいは社会全体への言語支配につながると警告する。英語は今や様々な国や地域で使用される言語になったことから、それぞれの英語を正当な、そして独立した固有の言語としてその言語権を認めるWorld Englishesという考え方が広まっている。そんな中、本論文では日本の英語教育に対して、(1)日本に英語教師として迎え入れる英語話者の国籍(よって英語のバリエーション)をより多様にする、(2)言語使用の際の社会言語的適切性に関して、アメリカ英語の適切性を規範とし、その理解や実践を強いるのではなく、日本人としての適切さ、日本語使用に見られる適切さを大事にしていく、(3)内容中心教授法を採用し、国際理解や世界の多様性について英語で学ぶ中で英語のスキルアップをはかる、という3つの提言がなされる。
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