北海道中央部の第三紀迸入岩類のK-Ar年代と火成活動の時空変遷
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Based on newly obtained K-Ar whole rock ages of intrusive rocks and previous geological data, the spatial and temporal transition of Tertiary magmatism in Central Hokkaido is summarized as follows: Hidaka magmatism (HM) from 43 (or 53) Ma to approximately 17 Ma; 'Urakawa-Samani'magmatism (USM) at approximately 16-18 Ma; Pipairo-Toyokoro magmatism (PTM) at approximately 15 Ma or from 15 to 12 Ma; andesitic magmatism in northern Central Hokkaido (AMNCH) from 14 to 10 Ma; and Kamishiyubetsu magmatism (KM) at approximately 10 Ma. The following four points are discussed, in relation to the magmatic history mentioned above. (1) Plutonic bodies, emplaced at various levels in the Hidaka Magmatic Zone (HMZ) during the HM, are observed in the Pankenushi-Memuro area with the emplacement level of plutons becoming deeper towards the west. The Nisshoutouge granitic pluton, the shallowest in the area, shows concordant Rb-Sr and K-Ar ages of approximately 17 Ma, it has therefore been concluded that this age represents the time of emplacement. The Pankenushi intrusion, the deepest gabbroic body in the area, exhibits a similar K-Ar age. We note the possibility that deeper level plutonic rocks were rejuvenated by the emplacement of younger granitic rocks at approximately 17 Ma. (2) It is established that the age of the USM in the west of the HMZ partly overlaps the HM, although the tectonic relationship between these magmatisms remains unsolved. (3) The PTM, alkalic and anorogenic magmatism in southern Central Hokkaido, temporaly overlaps the AMNCH. However, the analyzed material indicating an age of 12 Ma is partly altered, therefore it is likely that the PTM is restricted in age to approximately 15 Ma, indicating no overlap between magmatisms. (4) The AMNCH and the KM are gradational in space and time, and the KM probably occurred as the AMNCH migrated southward.
- 地学団体研究会の論文
- 1990-09-25
著者
-
前田 仁一郎
北大・理
-
松井 愈
北星学園大学
-
河内 晋平
信大・教育
-
河内 晋平
北海道大学教養部地学教室
-
前田 仁一郎
北海道大学
-
池田 保夫
北海道教育大釧路
-
宮坂 省吾
上山試錐工業(株)
-
宮坂 省吾
明治コンサルタント株式会社
-
前田 仁一郎
北大 理
-
池田 保夫
北海道大学理学部地質学鉱物学教室
-
末武 晋一
日本工営(株)札幌支店
-
戸村 誠司
日本基礎技術(株)札幌支店
-
戸村 誠司
日本基礎技術
関連論文
- 大西洋中央海嶺 IODP Hole U1309D で採取された海洋地殻下部斑れい岩中に観察されたマグマ-熱水移行期の高温交代作用 : native Ni 存在の意義
- 伊豆・小笠原弧, 孀婦岩構造線周辺の海山・海丘群の火山岩岩石学
- P50 中央北海道南部,後期漸新世高カリウム粗面安山岩〜高アルミナ玄武岩の検討 : 日本海・オホーツク海の拡大とマントルダイナミクス(ポスターセッション,日本火山学会2006年秋季大会)
- P-148 中央北海道南部,基礎試錐「南幌」における後期漸新世火山岩類の岩石学的研究(20.深成岩・火山岩とマグマプロセス,口頭およびポスター発表,一般講演)
- マグマプロセス中の微量元素の異常挙動について : 北海道中央部の鮮新世〜前期後新世火砕流堆積物中の花崗岩質包有物と日高帯の第三紀花崗岩を例にして
- 北海道中央部の鮮新世〜前期更新世の火山-深成作用について : 火山および火山岩
- 石狩-天塩帯南部の中新統層序と堆積環境 : 受乞層海底扇状地の復元
- 十勝岳1988〜89年本質噴出物とこれに伴うガラス質岩の岩石学 : 特集: 十勝岳1988〜1989年噴火
- 45A. 十勝岳1988〜1989年噴火における本質噴出物と噴火現象(日本火山学会1989年秋季大会)
- 6P. 東大雪山系丸山火山の最新の活動(日本火山学会1989年秋季大会)
- P6 東大雪山系丸山火山の最新の活動
- A45 十勝岳 1988-1989 噴火における本質噴出物と噴火現象
- 八ガ岳北西山麓の火砕流堆積物:八ガ岳火山列・円頂丘形成期の火山活動(I)
- 焼岳火山・中堀泥流の^C年代 : 日本の第四紀層の^C年代 XXXI
- 336. 八ヶ岳・妙高火山群の大規模崩壊堆積物と発生頻度
- 1985年11月のネバド・デル・ルイス火山の噴火と泥流災害(口絵写真解説)
- 有珠山歴史時代噴出物の組成変化 : 日本火山学会1978年春季大会
- 361 東海大学1986〜1988年奥尻海嶺調査航海成果概報
- クッタラ火山地域で測定された2つの^C年代 : 日本の第四紀層の^C年代(142)
- 十勝岳1988〜1989年の爆発的噴火,その推移と様式 : 特集: 十勝岳1988〜1989年噴火
- 中新世の海底火山 : 北海道南十勝の歴舟火山岩類
- 29. 予報 : 1988-89年十勝岳火山噴出物の岩石学的特徴(日本火山学会1989年春季大会)
- 28. 1988-89年十勝岳噴火の推移(日本火山学会1989年春季大会)
- P4 1988-89 年十勝岳噴火に伴う火砕流
- 29 予報 : 1988-89 年十勝岳火山噴出物の岩石学的特徴
- 28 1988-89 年十勝岳噴火の推移
- IODP Exp. 304/305掘削結果 : 大西洋中央海嶺30°Nアトランティス岩体(24.岩石鉱物一般)
- 日高変成帯・西帯と主帯の境界 : 深成岩および変成岩
- 106 日高山脈北部パンケヌシ斑れい岩体の鉄斑れい岩の同位体年代(地質年代)
- 南西インド洋海嶺アトランティス海台に見られる超低速拡大軸の火成活動と「地殻・マントル境界」
- 北部日高帯北見滝の上地域における中新世造構史
- 北部日高帯の造構史(1) : 中新世に形成された地溝帯の意義 : 第三紀
- 北部日高帯の新第三系 : 北見滝の上地域の中新統層序
- 登別軽石流堆積物中の化石根なし憤気孔と変質鉱物 : 火山および火山岩
- 登別軽石流堆積物中の化石根なし憤気孔と登別層 : 火山および火山岩
- 釧路層群の再検討 : (その2)遠矢・阿厂内付近の層序と構造 : 第四期
- "釧路統"について : 第四紀
- 北海道東部の根室層群・浦幌層群の礫岩(予報) : 中生代
- 北海道中央部に分布する滝の上期火山岩類の放射年代と岩石学的特徴−勇払油ガス田の浅層貯留層を構成する火山岩の岩石化学的検討−
- 362 鉱物の累帯構造からみた小笠原諸島母島の未分化玄武岩の性質
- 海洋地殻の厚さ--南西インド洋海嶺アトランティスバンクで見積もられたmissing cumulateの量 (総特集 海洋プレートと島弧の深部構造(2)IODP超深度掘削へ向けて) -- (海洋プレートの岩石と深部構造)
- 43 支笏火山からもたらされた森野・社台川火山噴出物
- 登別軽石堆積物中の化石根なし噴気孔と微量元素 : 火山および火山岩
- 登別市札内降下軽石層(仮称)の^C年代 : 日本の第四紀層の^C年代(133)
- 登別軽石流堆積物中の根なし噴気孔と変質鉱物 (その2) : 火山および火山岩
- 十勝産Desmostylusの層準
- 十勝層群の層序と年代
- P-136 大西洋中央海嶺IODP Site U1309 (30°10'N)から得られたハルツバージャイトとolivine-rich cumulatesの鉱物化学組成(20.深成岩・火山岩とマグマプロセス,口頭およびポスター発表,一般講演)
- P-135 大西洋中央海嶺北緯30°地点のIODP Hole U1309Bで採取されたドレライト中の苦鉄質鉱物からなる包有物(20.深成岩・火山岩とマグマプロセス,口頭およびポスター発表,一般講演)
- P-148 同位体的に不均質なパンケヌシはんれい岩体に対する全岩アイソクロン法適用の試み
- P-147 北海道日高山脈北部, パンケヌシ斑れい岩体千呂露川ルートおける同位体比の垂直変化とその意義
- B09 八ヶ岳および近隣火山岩類の全岩化学組成
- 北海道中央部の第三紀迸入岩類のK-Ar年代と火成活動の時空変遷
- Sタイプ火成岩中の斜方輝石の化学組成上の特徴 : 深成岩
- クッタラ火山登別軽石流堆積物-Iの根なし噴気孔群の分布と変質鉱物
- A43 Nevado del Ruiz 火山の 1985 年噴火
- 森野火山噴出物の^C年代 : 日本の第四紀層の^C年代(157)
- クッタラ火山・登別軽石流堆積物の^C年代 : 日本の第四紀層の^C年代(148)
- まえがき
- 北海道中軸部における中期中新世の上昇帯と堆積盆の形成過程
- 十勝平野の下部洪積統一 : 層序と構造発展史について : 第四紀
- P-56 大西洋中央海嶺北緯30度におけるガブロ質海洋地殻の側方構造についての掘削による制約(11.海洋地質,ポスター発表,一般講演)
- S-16 海洋地殼深部斑れい岩類研究の重要性 : 拡大軸の多様性の検討のために((2)海洋地殻・マントルの"その場研究"の進展と今後の展望 : 21世紀モホール計画の実現を目指して,口頭発表,シンポジウム)
- 海洋地殻斑れい岩類の全岩主要元素組成--固結圧力とNa2O量の予察的検討 (総特集 海洋プレートと島弧の深部構造(2)IODP超深度掘削へ向けて) -- (海洋プレートの岩石と深部構造)
- P-155 南西インド洋海嶺アトランティス海台で採取された斑れい岩類の鉱物化学組成
- O-324 Oman Ophiolite 中部, Haylayn 岩体における 2 ステージの火成作用
- クッタラ湖南部の地質 : 火山及び火山岩
- 自然残留磁気からみた韮崎岩屑流と流れ山
- タッタラ火山札内台地の地質 : 火山および火山岩
- 大陸地殻形成におけるマントル由来未分化マグマの役割 : 日高火成活動帯の例
- 日高山脈北部の日勝峠花こう岩体のRb-Sr全岩アイソクロン年代
- 八ガ岳東麓の地質:とくに野辺山原層について
- 八ガ岳北西山麓のローム層:八ガ岳火山列・円頂丘形成期の火山活動
- 八ガ岳大月川岩屑流のC^14年代
- 八ガ岳大月川岩層流
- 八ガ岳のゼノリス
- 中村一明(1969):広域応力場を反映した火山体の構造:側火山の配列方向
- 八ガ岳火山列の火山構造と岩石の配列
- 八ガ岳火山列の地質と岩石
- 248 日高帯トッタベツ深成岩体にみるマグマプロセス
- 390 日高帯の大陸地殻形成におけるマントル由来未分化マグマの役割(深成岩)
- 357 アデン火山列,シュクラ地域に産するアルカリ玄武岩のマルチアイソトープ岩石学 : 直下にプリュームヘッドはあるか?(火山・火山岩)
- 318 白亜紀・アジア大陸東縁帯を北上したスラブウィンドウ(構造地質)
- 8. 下部地殻におけるマグマのふるまい : 日高帯のガブロの成因
- 2. 北海道中軸部の第三紀火成活動の成因
- 274 日高火成活動帯におけるN-MORB火成活動
- 291 日高火成活動帯,奥士別深成岩体のアイスランダイト質岩
- 439 日高火成活動帯の未分化苦鉄質岩脈 : 千呂露岩脈の岩石学
- 101 日高帯の第三紀深成岩類の同位体年代の検討 : 現状と今後の課題
- 海洋地殻の構成と火成活動
- Leg176:735B再訪,超低速拡大軸で形成された海洋地殻下部 (総特集 深海掘削と新しい地球生命科学--ODPの成果とIODPの展望) -- (1章 ODP成果報告(Leg 171B〜Leg200))
- 北海道日高山脈に露出する未成熟大陸地殻断面に記録された火成活動
- 日高火成活動帯パンケヌシかんらん石斑れい岩体の同位体年代とその造構論上の意義
- 長野県和田峠付近の地質と岩石
- 中央北海道南部の後期漸新世火山岩の岩石学的検討 : 背弧海盆拡大の初期火山活動
- O-297 小笠原諸島母島列島島嶼域に分布する高Mg玄武岩類中に含まれる暗色包有物の化学組成について(26. 深成岩・火山岩とマグマプロセス,口頭発表,一般発表)
- P-8 オマーンオフィオライト中部,Haylaynブロック(Wadi Haymiliyah地域)の上部ガブロ・ダイクルートゾーンの産状(2. オフィオライト・マントル岩体・付加体緑色岩・海洋底岩石,ポスター発表,一般講演)
- P-5 オマーンオフィオライト中部,Haylaynブロック(Wadi Haymiliyah地域)のガブロノーライト(1. オフィオライト,ポスターセッション,一般発表)
- 北海道登別市カルルス粘土層の花粉組成と粘土鉱物組成
- 大雪山御鉢平湖成層の電気探査と花粉分析