南部北上帯の石炭系(その2) : 構成岩類の形成環境
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The Carboniferous tectonic and sedimentary conditions of the South Kitakami Terrane are discussed on the basis of the petrochemistry of the volcanic rocks and carbonate sedimentology. The Carboniferous deposits of the terrane can be grouped into lower and upper facies from the lithological viewpoint. The lower facies is represented by siliciclastic rocks including an amount of volcanic rocks, while the upper is characterized by the dominance of carbonates. The volcanic rocks of the lower facies are composed of acid tuff, basaltic volcaniclastics and lava. Petrochemically, the basaltic rocks are totally subalkaline and include high-TiO_2 tholeiites. The volcanic rocks apparently show the bimodal nature on SiO_2 contents. The Early Carboniferous volcanism took place presumably in a volcanic arc to back-arc region. The carbonate rocks of the upper facies are classified into seventeen lithofacies types. They are grouped into five lithofacies assemblages, each of which individually reflects a depositional facies. The vertical and lateral distributions of these assemblages show a evolution of the sedimentary body from ramp type to rimmed-shelf type. During the Carboniferous time, the South Kitakami Terrane was situated in an active margin. The bimodal volcanism associated with differentiated basins apparent in the lower facies suggests a somewhat tentional tectonism in a volcanic arc to back-arc region during Tournaisian to Middle-Late Visean. The formation of carbonates at the Late Visean was initiated by the declining of the volcanism and global sea-level rise. Gradual subsidence of the basement led to the development of vast carbonate shelf with slope facies during Namurian to Early Westphalian.
- 地学団体研究会の論文
- 1989-05-25
著者
関連論文
- P-120 北上山地における中期古生代の前弧テクトニクス(19.テクトニクス,ポスター発表,一般講演)
- 西南日本ほか軌道、渡島半島、渡島帯の砂岩と泥質岩の全岩分析
- 教員養成大学としての一つの試み : 宮城教育大学環境教育教材センター"えるふぇ"事業の役割と課題
- 内モンゴル自治区の耕地/草原境界における耕地利用の問題点
- P-218 長尾ノート : 70年前の地質屋たちの肖像(25.地学教育・地学史,ポスター発表,一般講演)
- コロンビア国マカレナ地域の河畔林の樹種特性
- アンコール遺跡に生残する樹木の個体群構造と空間分布の景観生態学的評価
- 南部北上帯達曽部地域のペルム系層序の再検討
- 北海道上川町層雲峡西方の花崗閃緑岩のフィッション・トラック年代
- 南部北上山地世田米-雪沢地域の下部石炭系大平層・鬼丸層
- 根田茂帯礫岩から得られた含ザクロ石泥質片岩礫の白雲母^Ar/^Ar年代
- O-44 南部北上帯長坂地域の石炭紀炭酸塩岩の再検討(地域地質・地域層序,口頭発表,一般講演)
- O-85 飛騨外縁帯福地地域の前期デボン紀炭酸塩岩相の再検討(9.地域地質・地域層序,口頭発表,一般講演)
- 熱年代学データに基づく日高山脈の上昇史(日高衝突帯研究の最近の進歩(1)-その深部過程と上昇過程)
- 中新世の層序記録からみた北海道中央部における衝突テクトニクスの再考察(北西大平洋縁辺地域の新生界)
- 漸新統紅葉山層の流紋岩質凝灰岩中に見い出された変成岩片とその意義 : 北海道中央部の古第三紀テクトニクスに関連して
- 北海道中央部,夕張山地に分布する中新統川端層の層序と堆積年代
- 62 宮城県雄勝地域,三畳系稲井層群,平磯層・大沢層の岩相と堆積環境(地域地質)
- 南部北上帯最上部ペルム系と下部三畳系に認められる重鉱物濃集砂岩
- 157. 粗粒重力流堆積物パイル中に認められる液状化・流動現象について : 北海道, 穂別地域の川端層礫岩を例として
- 187. 宮城県雄勝地域の三畳系稲井層群, 大沢層中に認められる未固結時変形堆積物について
- 渡島帯ジュラ紀石英長石質砂岩の組成と供給地質体
- 空知-エゾ帯の中生代変成付加コンプレックス : 美瑛コンプレックスとオイチャン・ナップの提唱
- 276. 北部北上帯inner partの地質構成と重複変形
- 153. 渡島帯ジュラ紀砂岩中の砕屑性ジルコンの原生代 SHRIMP 年代
- 早池峰帯から発見された前期石炭紀放散虫化石 : 付加体砕屑岩からの日本最古の化石年代
- 大学博物館(ユニバーシティミュージアム)の将来
- P-58 ヒマラヤンテチス,中〜上部三畳系の堆積環境 : 中央ネパールJomsom地域の例(12.砕屑物組成・組織と続成作用,ポスター発表,一般講演)
- P-57 ヒマラヤンテチス,中央ネパールJomsom地域における三畳系砕屑岩の後背地(12.砕屑物組成・組織と続成作用,ポスター発表,一般講演)
- O-256 小型SEMを用いた地学教材の開発(29.地学教育・地学史,口頭発表,一般講演)
- 小学校理科での海岸平野の地形地盤の学習と防災教育--仙南平野での例
- 仙台市西部高野原地区の段丘地形と土地利用の変遷--地域自然の探求活動の実践
- O-39 北部北上帯八戸地域の石灰岩体 : トリアス紀海山群炭酸塩の堆積(4.地域地質・地域層序,口頭およびポスター発表,一般講演)
- 川の流れとはたらきを知るための流水モデル実験器の再検討
- 中国桂林,上部デボン系炭酸塩台縁におけるRenalcids(石灰マイクローブ類)の発達様式(19.中・古生代古生物)
- 少年自然の家の野外活動区域における自然学習教材の再開発(その2)砥沢川〜迫川での川の総合的な学習の展開
- O-109 中国桂林地域のデボン紀後期-石炭紀前期マイクローブ礁炭酸塩の時代的変遷(13. 炭酸塩岩の起源と地球環境)
- 宮城県内の少年自然の家における環境学習活動--学校授業との連関についてのアンケート調査結果の概要
- 気体検知管による二酸化炭素の放出・吸収の測定テスト--炭素循環を理解する教材化にむけて
- 少年自然の家の野外活動区域における自然学習教材の再開発(その1)花山村砥沢川の地質教材とその活用
- O-383 炭酸塩に関する教材開発と理科総合 B への導入
- O-154 黒瀬川帯シルル紀炭酸塩岩の層序と微相特性
- 早池峰帯緑色岩類中の赤色チャートから得られた後期デボン紀コノドント年代
- 旧版地形図を使った学区域における環境の変化の学習--仙台市立黒松小学校における実践事例
- 高校課題研究支援のための長期連携実験教室とその評価 : 平成16年度文部科学省サイエンス・パートナーシップ・プログラム事業宮城教育大学-宮城県仙台向山高等学校「教育連携講座」の特色と成果(東北支部特集)
- 1E-11 教育実習の事前の支援と省察の支援に関する、実践的研究(教員養成, 日本理科教育学会第54回全国大会)
- 511. 中部ペルム系岩井崎石灰岩層の生物相と堆積相(その1) : 岩相区分および生物構成
- 9. 中部ペルム系岩井崎石灰岩層の生物相と堆積相(その2) : 古生代末期における生物礁の地域性
- 3. 南部北上帯氷上花崗岩体と古生層の構造的関係
- 早池峰構造帯の地質学的諸問題
- 根田茂帯緑色岩の化学組成
- P-129 東北日本前期石炭紀沈み込み帯のテクトニクス像と前弧域における低温高圧型変成岩の上昇(15.テクトニクス,ポスター発表,一般講演)
- P-102 前期石炭紀付加体(根田茂帯:旧"早池峰帯")のユニット区分とその意義(14.テクトニクス,口頭およびポスター発表,一般講演)
- 根田茂帯(旧"早池峰帯")から発見された藍閃石を含む苦鉄質片岩とその意義
- 前期石炭紀付加体(根田茂帯:旧"早池峰帯")の日本列島古期テクトニクスにおける意義(16.テクトニクス)
- P-4 "早池峰帯"の岩相構成と内部構造
- 南部北上山地, 八日町-小松峠地域のシルル-デボン紀化石新産地
- 北部北上帯付加体中の海山石灰岩からの石炭紀アンモノイド・サンゴ化石
- 南部北上帯ペルム系砕屑岩組成の変化
- 17 南部北上帯ペルム系における砕屑物供給の変遷
- 空知-エゾ帯の"未分離日高累層群"から高圧変成鉱物の発見
- P-263 日高町周辺の中部蝦夷層群"基底礫岩"
- 前弧海盆堆積物中の不整合とスランプ体-中部蝦夷層群基底部の層位学的現象-
- 北海道中軸部イドンナップ帯からの暁新世放散虫化石の産出
- 北海道における地すべり地形の特徴 : 地すべり地形データベースの解析から
- 荒廃泥炭低湿地における野火後の植生再生過程 : タイ・ナラチワで実施した6年間の追跡調査から
- 地球環境と炭酸塩堆積物
- 小学校教員養成における理科実験の悉皆化と学生の履修意識 : 履修歴と受講意識に関するアンケート調査結果
- P-5 南部北上帯北縁部の中・古生界層序の再検討 : 5万分の1地質図幅『早池峰山』の地域地質(その1)
- 南部北上帯大迫地域のシルル系に含まれる砕屑性クロムスピネル
- 国立花山少年自然の家で'里山の森と人の暮らしのむすびつき'を学ぶ--景観生態学の視点を導入した体験型環境学習プログラムの開発
- 国立花山少年自然の家周辺の森林植生とその成立に関わる立地・人為
- 学校緑化に対する環境教育からのアプローチ:仙台市立岩切小学校における事例を通して
- 南部北上山地,世田米地域から発見された変成岩ゼノリス
- 564 三畳紀初期魚竜化石骨の構造変形の復元(古生物・古生態)
- P-85 付加体砕屑岩中に見られるサンドシルーダイク複合体の特異な形態と形成メカニズム
- 南部北上帯北縁部におけるシルル紀化石新産地
- 中央北海道南部地域における白亜系蝦夷累層群砂岩の化学組成
- 275 蝦夷累層群に認められるスランプ状変形構造(構造地質)
- 162. 蝦夷累層群の砕屑物組成に見られる変化 : 大夕張, 芦別, 占冠地域を例として
- 釜石地域の中部古生界から産出するシルル紀後期・デボン紀前期放散虫化石
- 63 釜石地域の南部北上帯シルル-デボン系 : 地質区区分と層序対比の再検討(地域地質)
- 宮城教育大学附属幼稚園内の樹木を用いた身近な自然認知活動:名札が育み始めた樹木との交流
- 61 宮城県気仙沼大島の前期白亜紀造礁性サンゴ含有層の堆積環境(地域地質)
- 118. ジュラ紀海山型生物礁の生物構成と枠組み構造 : 常呂帯北見相内石灰岩の例
- 南部北上帯の石炭系(その2) : 構成岩類の形成環境
- 南部北上帯の石炭系(その1) : 層序の総括
- 南部北上帯世田米地方の石炭系岩相層序(その3) : 大股亜帯加労沢〜生出地域
- 南部北上帯世田米地方の石炭系岩相層序(その2) : 世田米亜帯横田地域
- 南部北上帯世田米地方の石炭系岩相層序(その1) : 世田米亜帯下有住地域
- 早池峰"構造帯"上部古生界の花崗質岩・片状岩礫をふくむ礫岩について
- 南部北上山地のシルル系奥火の土層と先シルル紀花崗岩体
- 南部北上帯シルル系奥火の土層の凝灰岩類
- 南部北上山地世田米地域の脈岩中に見出される花崗岩質ゼノリス
- 「エグネのある暮らし」をみつめる体験型環境学習プログラムの開発(2)持続可能な地域づくりに資する2つのプログラム
- 「エグネのある暮らし」をみつめる体験型環境学習プログラムの開発(1)地域特性と試行的な学習活動を重視した開発プロセス
- 岩手県胆沢町小山エリアにおける屋敷林の歴史的変遷
- Herbaceous aquatic vegetation in Lake Tonle Sap at peak flooding: a case study at Chong Khnies, southern Siem Reap
- 学校緑化に対する環境教育からのアプローチ(2)仙台市立上野山小学校の学校園づくりを事例とした生物多様性緑化マスタープランの構築
- 景観スケールを重視した環境教育プログラムの開発(2)自然観察会への環境教育的視点の導入