両耳間レベル差による連続聴効果の閾値の変化
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概要
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断続的な純音の無音部分をホワイトノイズで置換すると,連続的な純音が知覚されることがある.このような連続聴の錯覚はこれまで単耳聴において調べられていたが,我々は同様の効果が両耳聴の場合にも生じることを報告してきた.それによると,純音と雑音の両耳間時間差の違いが大きいとパルセーション閾値が上昇した.また,この効果は周波数が高くなると消失した.本論文では,両耳間レベル差によって音像の定位が変化する際のパルセーション閾値の変化を調べた.その結果,両耳間レベル差の違いが大きいと閾値の上昇が見られた.両耳間レベル差の違いによる音像定位の分離が,両耳聴による連続聴錯覚に影響することがわかった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2008-10-16
著者
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