ダイオードの逆回復波形測定実験
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ダイオードの順方向電圧降下は直接電力損失に影響を与えるため注意することがあっても、逆回復特性(逆回復時間など)には通常関心を払うことが少ない。逆回復特性はデータシートに記載されていないことも多く、記載されていても測定条件が明確でない場合がある。同期整流を用いた電力変換回路では、ダイオードの順方向電圧降下よりも逆回復特性が電力変換効率に与える影響は少なくないとの指摘もある1)。さらに逆回復時間の短いダイオードは逆電力損失だけでなくノイズ面でも有利とされている2)。しかし、逆回復特性を測定するための機器(標準逆回復時間測定器、trrテスターなど)は整備されている環境にない。そこで同期整流の電力変換回路に用いるダイオードを最適化するためには、逆回復特性を測定する必要があるため測定器具を製作することにした。ここでの測定器具は順電流を5A、電流減少率を50A/μsと設定している。測定では逆回復時間だけでなく逆回復電流、逆回復電圧の測定もできる。このように逆回復特性を測定するための器具は逆回復特性全般と順方向電圧降下を比較評価できる状況にある。
- 東北職業能力開発大学校付属 秋田職業能力開発短期大学校の論文
著者
関連論文
- 白熱電球を用いた温度制御実験教材の製作
- ランプ波電源の試作とその活用
- ホール素子電流センサによる直流通過型電力計の試作
- カレントトランスを用いた同期整流DC-DCコンバータの実験
- 農地防犯用ポールの製作
- ホール素子電流センサを用いた定電圧負荷の試作
- 単電源駆動ホール素子電流センサ回路の実験
- 2点電力比較山登り法による昇圧および降圧型MPPTの開発
- モータ電流監視によるロボットハンドの開閉制御
- ダイオードの逆回復波形測定実験
- 電子負荷法による太陽電池I-VおよびI-P特性の直視
- 高効率を追求したワイド入力ステップダウンコンバータ
- アップダウンカウンタによる三角波を入力としたサインコンバータの実践
- 磁気共鳴による非接触給電の予備的実験
- 定電圧入力制御方式MPPTの実験
- VCOとスイッチトキャパシタフィルタを用いた方形波合成成分再生教材の試作
- 双方向アナログスイッチによるスイッチトキャパシタ回路の実験
- 温度センサによる3端子レギュレータ温度特性補正モジュールの実験
- 74HCシリーズCMOS PLL ICによるVCOと位相同期周波数の検証
- 導電ペーストによる直接描画プリント基板を用いた電子回路の組立て