5 カメムシ由来の新規幼若ホルモンの構造決定(口頭発表の部)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The juvenile hormone (JH) is one of the key insect hormones. Here we describe the novel structure of the heteropteran JH, named JHSB_3. We hypothesized four candidate structures 1-4 as a result of the following experimental results: 1) The in vitro product of the corpus allatum (CA) of a stink bug, Plautia crossota stali, analyzed by gas chromatography/chemical ionization-mass spectrometry (GC/MS) showed a molecular mass ion peak at m/z 300 [M+NH_4]^+, 2) The high resolution fast atom bombardment mass spectrometry of the same sample gave the exact mass ion peak [M+H]^+ of 283.1885 suggesting a molecular formula, C_<16>H_<27>O_4, identical to that of JHB_3, 3) Enhanced JH production by CA in vitro by the addition of excess E, E-farnesol to the medium, indicated an E,E-farnesol skeleton for the heteropteran JH. The four candidates were stereoselectively synthesized in an enantiomeric pure form via Katsuki-Sharpless epoxidation and Sharpless dihydroxylation reactions. The juvenilizing effect of the bisepoxides 1-4 on metamorphosis of the bug showed that 1 and 2 were more potent than 3 and 4. When the CA product was subjected to a chiral GC/MS, the CA product and 2 had the same retention time. Thus, the structure of the native JH in P.c. stali was determined as 2.
- 2008-09-01
著者
-
沼田 英治
大阪市大・院理
-
品田 哲郎
阪市大院理
-
大船 泰史
阪市大院理
-
貝原 加奈子
阪市大院理
-
沼田 英治
阪市大院理
-
小滝 豊美
農業生物資源研究所
-
大船 泰史
Suntory Institute for Bioorganic Research
-
島本 啓子
サントリー 生物有機科研
-
小滝 豊美
農生研
-
品田 哲郎
大阪大 大学院理学研究科
-
Kotaki Toyomi
National Institute Of Sericultural And Entomological Science
関連論文
- B224 アジアカブトエビの視物質
- B210 アジアカブトエビTriops granariusの生活史および耐久卵となる発達段階
- 5 カメムシ由来の新規幼若ホルモンの構造決定(口頭発表の部)
- G109 ホソヘリカメムシの産卵における脳間部神経分泌細胞の役割
- C312 ナミハダニの休眠および非休眠成虫におけるビテロジェニン遺伝子の発現
- B321 ナミハダニの休眠における卵巣の発達段階およびビテロジェニン遺伝子の発現
- I311 肉類なしでヒロズキンバエの全生活史を完結させる方法
- 51(P-13) 独居性カリバチ毒嚢に含まれる低分子量含窒素成分の構造解析(ポスター発表の部)
- 32 スクアリン酸をチャージリモートフラグメンテーションのトリガーに利用する含窒素生理活性化合物のMS/MS構造解析(口頭発表の部)
- H227 オオクロナガオサムシは幼虫と成虫とで異なる「眼」を使って光周期に反応する(生理学・生化学)
- D226 ヤコンオサムシの光周期に対する感受性の季節的変化(生活史・分布)
- グルタミン酸トランスポーターの薬理学
- P-48 マンザシジンBの合成と相対・絶対配置の改定(ポスター発表の部)
- K320 クサギカメムシの貯蔵タンパク質について(生理学・生化学)
- G322 ホソヘリカメムシのbiliverdin結合蛋白質、cyanoproteinの発現の制御(分子生物学など)
- J6 ホソヘリカメムシCyanoprotein(CP)の分子構造(生理・生化学)
- E23 ホソヘリカメムシの体液・卵タンパク質(8) : Cyanoprotein (CP)合成のホルモンによる調節(その2)(生理学・生化学)
- E22 ホソヘリカメムシの体液・卵タンパク質(7) : Cyanoprotein (CP)合成のホルモンによる調節(その1)(生理学・生化学)
- C33 ホソヘリカメムシの体液・卵タンパク質(9) : Vitellogenin (Vg)の性状と合成活性の変動(生理活性物質)
- A Synthesis of (-)-Bursatellin
- 50(P-11) ミクロネシア産海綿より得られた興奮性アミノ酸および関連アミノ酸代謝物の研究(ポスター発表の部)
- ドウモイ酸および関連化合物の殺虫活性と筋肉収縮活性
- P-72 ダイシハーベインおよび類縁体の全合成と生物活性(ポスター発表の部)
- ハエの皮膚にある時計
- PBa09 強誘電性液晶ドーパント、光学活性2,4-二置換-γ-ブチロラクトンの合成と物性
- 2-6b 強誘電性液晶ドーパント、光学活性2,4-二置換γ-ブチロラクトンの合成と物性
- 3AD09 強誘電性液晶ドーパント、光学活性2,4二置換-γ-ブチロラクトンの合成と物性
- F38 カメムシ類の音声コミュニケーション1. : ホソヘリカメムシ雄の配偶行動における発音(行動学)
- B211 モリチャバネゴキブリの幼虫休眠と生活史II「年2化の可能性を探る」(貯穀害虫 生活史)
- P110 モリチャバネゴキブリの生活史と幼虫休眠(ポスター発表)
- D206 マダラスズの光周反応・概日時計に関与する光受容器(生理学 生化学)
- D311 モンシロチョウの翅の発香鱗の発生(生理学 生化学 発生学 遺伝学)
- B38 ホソヘリカメムシの体液・卵タンパク質(5) : 休眠及びJHAによるその覚醒とCyanoprotein (CP)の動向(生理学・生化学)
- B37 ホソヘリカメムシの体液・卵タンパク質(4) : Cyanoprotein (CP)の発育に伴う変動と合成活性(生理学・生化学)
- 57(P-33) カイトセファリンの全合成研究(ポスター発表の部)
- カイコの発育にともなう過重力に対する耐性の変化
- カイコ卵の過重力に対する耐性
- H306 アカスジキンカメムシの休眠と幼若ホルモン合成活性(生理学・生化学)
- G207 ホソヘリカメムシ成虫のクチクラ形成にみられる概日リズム(生理学・休眠・ホルモン)
- 21 海洋産アルカロイド・アマサスピラミドFの全合成(口頭発表の部)
- D301 京都と帯広におけるジャノメチョウの生活史の比較(生活史)
- B314 ジャノメチョウの卵休眠における休眠発育の温度依存性(生活史・休眠・光周性)
- B317 ジャノメチョウのメス成虫の夏休眠(休眠・光周性・翅型変異・群集生態学)
- B316 温度によって調節されるジャノメチョウの卵休眠(休眠・光周性・翅型変異・群集生態学)
- P112 ヨツボシモンシデムシ成虫の季節消長と高温による繁殖行動の抑制(ポスター発表)
- S7 カメムシ類の音声(振動)によるコミュニケーション(昆虫の音響交信,その実態と応用 : 第5回IPC検討会)
- 1D17 慣性モーメントを考慮した強誘電性液晶の分子設計と合成
- 14 5,,6,11-トリデオキシテトロドトキシンの全合成(口頭発表の部)
- 14 マンザシジン類の全合成(口頭発表の部)
- α,α-二置換-α-アミノ酸を構造ユニットとした生理活性天然物の全合成 (1996年の化学-5-)
- ルリキンバエの歩行活動リズム : 野生型と白眼型の比較
- B302 ヨツボシモンシデムシにおける高温による繁殖行動の抑制及び夏休眠の誘導
- F211 キイロショウジョウバエの野生型およびクリプトクロム突然変異体におけるクチクラ形成リズム(生理学 生化学)
- S092 クマゼミが都市に増えた理由 : ヒートアイランド現象?(温暖化と昆虫)
- I210 チャコウラナメクジの温度耐性における順化温度と光周期の影響
- G322 チャコウラナメクジの札幌・大阪個体群における光周性の比較
- P19. チャコウラナメクジの大阪における生活史および,その温度と光周期による調節(日本貝類学会平成18年度大会(東京)研究発表要旨)
- F102 チャコウラナメクジの生活史と光周性 : 大阪と札幌個体群の比較(一般講演)
- B128 ホソヘリカメムシの成虫休眠を調節する脳内ニューロンを探る(一般講演)
- 大阪および北海道産ブチヒゲカメムシの成虫休眠の調節に及ぼす温度と光周期の効果
- D205 チャコウラナメクジの冬繁殖型生活史と温度耐性(一般講演)
- B302 ルリキンバエの脳における時計タンパク質PERIOD免疫陽性細胞の分布(一般講演)
- B301 ルリキンバエにおける枠光周期下の活動リズムと光周性(一般講演)
- F203 マダラスズ卵の乾燥・低温耐性と糖アルコール(生理学 生化学)
- F107 ルリキンバエの光周性と概日リズムにおける視葉PDFニューロンの役割(生理学 生化学)
- G108 ルリキンバエの生殖休眠におけるアラタ体の役割 : オスの場合(生理生化学)
- B129 ルリキンバエのアラタ体・側心体を支配するニューロン : 投射形態及び卵巣発達における役割(生理学・生化学)
- A128 マダラスズ卵の極めて早い休眠ステージ(生活史・分布)
- 日長を測る時計 (特集・生物時計)
- B303 マダラスズ卵休眠の誘導に及ぼす卵期の温度の影響(生活史)
- G306 ルリキンバエ光周反応における複眼の役割(生理学 生化学)
- D407 ルリキンバエ成虫休眠の温度と光周期による誘導(生活史)
- D403 マダラスズ卵休眠率の季節変化 : メス個別採卵による調査(生活史)
- D225 オカダンゴムシの季節による生殖と成長の切り替え(生活史・分布)
- B216 光周期・温度によるオカダンゴムシの生殖と成長の切り替え(病理学・微生物的防除 生活史・分布)
- P3 タガメの産卵におよぼす温度と日長の効果(ポスター発表)
- B105 マダラスズは細胞性胚盤葉期に休眠する(形態学・組織学,発生学・遺伝学,生活史・分布)
- B221 カメムシタマゴトビコバチの自然条件下における休眠発育(病理学・微生物的防除 生活史・分布)
- A strain of the brown-winged green bug, Plautia crossota stali (Heteroptera: Pentatomidae) with blue-green body colouration: Genetic control and sexual competitivity
- Relationships between JH-biosynthetic Activity of the Corpora Allata in vitro, Their Size and Adult Diapause in a Stink Bug, Plautia crossota stali Scott
- Age-dependent Change in Effects of Chilling on Diapause Termination in the Brown-winged Green Bug, Plautia crossota stali Scott (Heteroptera : Pentatomidae)
- Biosynthetic Products by Heteropteran Corpora Allata in vitro
- Hormonal Control of Adult Diapause in the Brown-Winged Green Bug, Plautia stali SCOTT (Heteroptera : Pentatomidae)
- D227 アミメアリの卵巣発達に及ぼす光周期と温度の影響(生活史・分布)
- 人工飼料によるヒロズキンバエ幼虫の飼育
- B102 ヒロズキンバエにおける幼虫休眠の母性誘導とその感受期(生活史 分布)
- E205 ミナミアオカメムシの分布北限における生殖、休眠および越冬(生活史・分布)
- B217 大阪および北海道産アカスジカメムシの成虫休眠誘導に及ぼす温度と光周期の効果(生活史・分布)
- G203 ハナダカカメムシ成虫休眠の維持・終了に及ぼす温度と光周期の効果(生理生化学)
- B301 ハナダカカメムシの成虫休眠誘導におよぼす光周期と温度の影響(生活史)
- D110 ホソヘリカメムシの休眠深度と休眠発育におよぼす異なる短日条件の効果(生活史)
- D320 カメムシタマゴトビコバチの成虫休眠と越冬(生活史)
- 成虫期の餌がカメムシタマゴトビコバチの生殖と越冬におよぼす効果
- カメムシタマゴトビコバチの成虫休眠における休眠深度の季節変化
- C203 カメムシタマゴトビコバチの成虫期の餌が卵巣発達に及ぼす効果(寄生・捕食・生物的防除)
- A224 カメムシタマゴトビコバチの越冬後の寄生開始時期(寄生・捕食 生物的防除)
- D128 低温、短日条件によるヘリカメクロタマゴバチの成虫休眠の誘導(生活史)
- P-55 カイトセファリンの効率的全合成及び類縁体の神経活性(ポスター発表の部)
- P-57 金触媒を用いたアレニルシランの分子内環化反応を鍵とする(-)-Funebrineの全合成(ポスター発表の部)
- 16 (-)-カイニン酸の効率的全合成(口頭発表の部)