10周年を迎えたパリ日本文化会館の活動 : 官民協働の視点を中心に
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
研究ノート(Note) 本稿は、パリ日本文化会館の運営状況と資金調達のシステムについて調査研究した成果である。同会館は、日本が海外に持つ最大級の総合的な文化交流施設であり、独立行政法人・国際交流基金が所有、運営している。1997年に開館したので、2007年は開館10周年に当たり、活発な文化事業が展開された。この節目に合わせて2008年3月から4月にかけて訪問、聞き取り調査を行った。同年8月には国際交流基金および資金調達を担当する同会館・日本友の会に取材を行った。同会館が以前から気になっていたのは「官民合同プロジェクト」と呼ばれ、日仏両国政府や経済界の連携で進められてきたからである。現在も事業費の相当額は民間支援金でまかなわれ、資金調達の組織とスタッフを擁している。わが国の自治体文化施設に関しては、建設する際に多額の資金が投じられるものの、開館後は事業予算の確保が難しくなり、建物は豪華でも事業の内容は貸し館中心で、「ハコモノ行政」と指摘されてきた。パリ日本文化会館の事例研究を通じて、わが国の文化施設をめぐる官民協働のありようについて学ぶ点があるのではないか、と考えた。同会館の運営システムと資金調達状況から浮かび上がる意義と課題を提示する。
論文 | ランダム
- 特集によせて(酵素と有機合成)
- 小児におけるギラン・バレー症候群、フィッシャー症候群の治療選択--アンケート調査
- Campylobacter jejuni と Guillain-Barre症候群 (11月第1土曜特集 感染症--最近の話題) -- (細菌感染症)
- 有名だが謎:アミノ酸アンモニアリアーゼの反応機構に二つの解(バイオミディア2003)
- 土中の微生物に有用物質を合成させる (特集 生体触媒反応とプロセス)