教職課程における特別支援教育に関する研究 : 開放制教師養成におけるカリキュラム開発
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概要
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開放制教師養成における特別支援教育に係るカリキュラム開発は、喫緊の課題となっている。授業の実践的研究を通じ、中央教育審議会から2005年12月8日に示された「特別支援教育を推進するための制度の在り方について(答申)」の趣旨に沿って関連する科目等との整合性を図りながら、カリキュラム・モデルの構築を試みた。方法として、本学における教職課程を履修する学生の実態を分析し、教養特別講義I〜V「障害児の教育と福祉」を中心に、「教育課程論」、「特別活動論」、「教職総合演習」など、関連する科目の過去5年間のシラバスを再検討した。2007(平成19)年度を目途に進められている特別支援教育に係る制度改正に向けて、教員免許認定大学が連携してモデル・カリキュラムの開発を進めることが必要である。いわゆる2007年問題、大学全入時代を目前に、団塊の世代の退職にともなう教員大量採用時代にも対応するため、教員の資質の向上は社会的使命である。この理想を実現するためには、一時間一時間の講義内容の充実が、地道ではあるがベターな方策であると考える。そのためにもカリキュラムの改善・開発が急務である。カリキュラム・モデルでは、15項目にわたりテーマ、サブテーマ及び教材を示し、これらを実態に合わせて構成することにより、シラバスが作成できる。限られたスタッフで可能な限りよりよいカリキュラムを開発することは、すべての開放制教師養成の課題であり、それぞれの大学がネットワーク等により交流できることを願っている。また、特別支援教育のためのテキストの開発が必要であると考えている。
著者
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