術前診断が困難であった高分化型肝細胞癌の1例

元データ 2009-02-01 一般社団法人日本消化器外科学会

概要

症例は62歳の男性で,肝右葉に腫瘤を指摘され紹介となった.HBs Ag,HBc Ab,HCV Abは陰性で,腹部超音波検査では辺縁低エコー帯を有する径40mmの高エコーな腫瘤であった.造影CTでは腫瘍は低吸収で,辺縁の一部に造影効果を認めたが同部のwash outは乏しかった.MRIでは腫瘍の大部分は脂肪成分であった.確定診断には至らなかったが,脂肪成分を多く含む高分化型肝細胞癌を疑い手術を施行した.摘出した腫瘍は弾性軟で被膜を有し,病理組織学的にwell to moderately differentiated hepatocellular carcinomaと診断された.高分化型肝癌には脂肪成分に富むものがあるが本症例のように4cmと大型になることは少ない.肝細胞癌としては非典型的な発育機序を呈したと考えられ,興味深い症例と思われたので報告する.

著者

小池 淳樹 聖マリアンナ医科大学病理
朝倉 武士 聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科
小林 慎二郎 聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科
小泉 哲 聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科
中野 浩 聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科
大坪 毅人 聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科
有泉 泰 川崎市立多摩病院病院病理部
櫻井 丈 聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科
櫻井 丈 聖マリアンナ医科大学 消化器・一般外科
朝野 隆之 聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科
渡邉 泰治 聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科
有泉 泰 聖マリアンナ医科大学病理
渡辺 泰治 聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科
大坪 毅人 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 外科
大坪 毅人 聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科学教室
大坪 毅人 聖マリアンナ医科大学 消化器外科
小林 慎二郎 東京女子医科大学消化器外科
小池 淳樹 聖マリアンナ医科大学病理学教室
小池 淳樹 聖マリアンナ医科大学 消化器・一般外科
小池 淳樹 聖マリアンナ医科大学診断病理学
小池 淳樹 聖マリアンナ医大第2病理
小池 淳樹 聖マリアンナ医科大学病理部
中野 浩 聖マリアンナ医科大学外科学教室
中野 浩 聖マリアンナ医科大学 消化器一般外科
朝野 隆之 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院一般外科
小池 淳樹 聖マリアンナ医科大学病院病理部
小池 淳樹 聖マリアンナ医科大学第二病理学教室

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