剣道選手における競技水準からみた心拍数の分析-4-
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概要
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これまでの剣道時における心拍数の分析結果から、競技水準が高い選手達は、素振り練習や掛かり稽古時において、ある一定レベルの心拍数値を保って練習を行っていた。これらのことを踏まえ、更に研究を進めるために、教士(7段)2名と3段の選手の準備運動から掛かり稽古に至るまでの心拍数を測定した。その結果、教士(7段)は、3回の準備運動時において、3回とも100拍/分以下の心拍数で行っていた。また、K選手(3段)の方は、教士よりも高い数値で3回とも強弱をつけ120拍/分以上の数値で行っていた。そして、2名の教士は、掛かり稽古時において常にある一定レベルの数値を保って行っていた。また、K選手(3段)の方も教士(7段)達よりも多少高い数値であったが、ある一定レベルの数値を保って行っていた。今回の測定結果から、心拍数値の高低はあるものの競技水準の高い選手達は、ある一定レベルの数値を保って掛かり稽古をしていることを再確認できた。また、ある一定レベルの数値を保つためには、技術的な面はもとより、体力的な面も合わせて持久的なトレーニングをより多く取り入れて総合的な体力をつけていかなくてはいけないことも示唆された。
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