短編テレビ番組の「カメラワークの平均モデル」とその検討
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概要
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ここでは、短編テレビ番組を分析して、「カメラワークの種類の平均モデル例」を抽出した。具体的には、NHK放送の2種類の短編テレビ番組「ふるさと紹介番組」計238例、および「とれたてマイビデオ」計203例を分析対象とした。また、考察したカメラワークの種類としては、「フィックス」「ズーム」「パン」「ティルト」「その他」の5種類とした。この分析から得られた「平均モデルの大局的な特徴」の主なものは、次のようである。すなわち、(1)研究対象とした2種の短編テレビ番組(約60秒)に関しては、「カメラワークのショット回数の目安」は、約10回である。(2)カメラワークの種類「フィックス」の使用割合の目安は、ショット回数に関しては約7回である。(3)フィックス以外の「ズーム、パン、ティルト・その他の合計」の使用割合の目安は、ショット回数に関しては約3回台である。たとえば、「ズーム」と「パン」は夫々約1回強であり、「ティルト・その他」は約1回弱である。(4)短編テレビ番組のカメラワークの種類ごとにショット当りの平均時間は異なる。たとえば、フィックスが最短(4秒台〜5秒台)で、最長のものはこの約1.8倍である。
- 放送大学の論文