太宰府市の「歴史と文化の環境税」 : 原因者負担と受益者負担を中心に
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
太宰府市の「歴史と文化の環境税」は,課税の負担の視点からみると,多くの問題を内包している。一,有料駐車場利用者に対する課税であることから,駐車場利用者と非利用者との間の不公平を初め様々な不公平が認められること,二,また財源確保にあっては原因者負担の視点が強調され,他方で使途計画にあっては広く市民・来訪者に還元するという受益者負担の発想を強調しており,制度設計上の非整合があること,三,受益に関しては実現した受益ではなく「将来の受益」が対象であり「予測可能性」で問題があること,四,市外からの多様な来訪者への課税であることから課税立法上の問題を抱えていること。代替案としては,「まるごと博物館」というメリット財の実現に向けて,受益者負担の視点から,市内の住民・事業者に対する課税と市外来訪者による寄付金という組み合わせが適切である。
論文 | ランダム
- 柳田国男の「国家論」試論 : 農政学から民俗学への転換における一体説のもう一つの解釈
- 取引形態を考慮した地域冷暖房プラントの多目的運転計画に対する対話型ファジィ満足化手法
- 新参者、異業種、入り乱れる (特集 IT革命 第3幕--巨額投資、次は社会インフラだ!)
- 山田日登志のカイゼン(第25回)叶匠壽庵 優秀な工場にも隠れたムダが必ずある
- タブレットの魅力を考える (仕事に効く! スマホ&タブレット即効ワザ)