コロニー・サイズを推定するために行ったタロトゲアリの吸蜜量に関する一観察(自然科学篇,樋口愛子学長追悼記念号)
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概要
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アリのコロニー・サイズの推定のために,アリの体にマークをつけて放し,採集を重ねる方法は,多くの研究者によって行われて来たが,推定された個体数は実数よりかなりかけはなれている。筆者は吸蜜量こそ個体数推定のためのパラメーターとして適当であると考え,台湾のクロトゲアリでテストをしてみた。結果は良く,吸蜜量と個体数の相関係数は0.97となった。この値はクロトゲアリのテント状の巣の体積の相関よりもはるかに良い。実用化のためには吸蜜量の季節変化やこの方法の適用範囲を追究しなければならないがアイディアの一端を報告する。ちなみに,今回の吸蜜量は4.2〜4.5mg/antであった。
- 白梅学園短期大学の論文
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