生活習慣記録機(ライフコーダーEX4秒記録版)による***の身体活動状況
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概要
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国民はどの時代でも健康に関心をもっている。豊かな生活送るためには健康は不可欠である。1978年に第1次国民健康づくり対策が実施されてから、簡単にどこでも1人で始めることができる運動としてのウォーキングは根強い人気がある。また正しい歩き方を指導したり、1日1万歩以上歩くことを指導したりした後の歩数については研究がなされている。しかし、日常生活に比べてどの程度歩数がのびたのか、日常生活をどのように変化させて歩数を増やしたのかは調べられていない。このため本研究では、日常生活を正確に捉えるため、歩数計の中でも精度の高い生活習慣記録機ライフコーダEX(以下:ライフコーダ)を用いた。***を対象に、ライフコーダを着用したまま通常に1週間生活してもらうことで個人のライフスタイル状況をある程度把握し、その上で運動を意識してもらうことで通常の日との変化をみることを試みた。ここでの「運動を意識する」とは、日常の何気ない動作(駅まで歩く、エレベーターを利用する等)に対し、若干の負荷を与える(駅まで少々早歩きで行く、エレベーターではなく階段で昇る等)ことを指す。各個人で生活環境が異なっていることもあり、運動を意識する内容は固定せず、できるだけ自然に運動を取り入れることを依頼した。運動の方法は多種多様であり、調査に協力してもらった人への依頼内容が抽象的であったのもあったものの、2週間にわたり歩数、総消費量、運動量、活動時間など数種類のデータを測定した結果いずれも増加がみられた。この結果から考察できることは、自分の中で運動をしようという意識さえあれば、無理なく歩数を増やすことができるということである。運動不足によってもたらされる危害が深刻になる中、年を重ねてもQOLを維持した生活をより長く続けられるよう、今のうちから運動を継続する習慣を付けておくためにも、本研究は役立った。
著者
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