日本においてシジュウカラの巣から発生した蛾およびニセコクマルハキバガ(マルハキバガ科)の幼生期の記載
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概要
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大阪府泉南市に設置されたシジュウカラの営巣後の巣箱から,ウスグロイガ Niditinea baryspilas (Meyrick)(ヒロズコガ科)とニセコクマルハキバガ Martyringa ussureilla Lvosvsky(マルハキバガ科)の発生を確認した.ウスグロイガの幼虫は,シジュウカラの巣箱の下に巣材として鳥によって集められた羽毛や獣毛を,ニセコクマルハキバガは同様に集められた蘇苔類を食していた.ニセコクマルハキバガとコクマルハキバガの幼虫は,次のような幼生期の形態的特徴をもつ.幼虫:1)頭部のS1刺毛が個眼域の外にある,2) submental pitは後方に開いた馬蹄形である,3)前胸脚の腿節内側前方の刺毛が太くて,短い,4)腹部第1-8節のSD2は微小で,SD1の斜め前方でこれに接し,SD1の後方にはporeが存在する.蛹:1)触角は後方1/3で左右が接した後,先端で分かれる,2)腹部第5節の背面前方に横皺列がある,3)クレマスターは太く,先端に4本の刺をもち,背面に4対の鉤状刺毛をもつ.幼虫の形質3)および蛹の形質3)は,マルハキバガ科内ではMartyringa属のみに見られるため,本属の固有新形質の可能性がある.
- 2008-06-30
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