キタハイイロハマキ(新称)(鱗翅目,ハマキガ科,ハマキガ亜科)の日本からの発見
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概要
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最近,著者の小木が北海道で採集した見慣れないハマキガを検討したところ,日本新記録のキタハイイロハマキ Eana incanana (Stephens, 1852)であることが判明した.本種は,旧北区(イギリスからロシア極東)に広く分布しているが,中国と韓国からは未記録である.本種は,前翅開張が16-18mmの中ぐらいの大きさのハマキガで,前翅の地色が白灰色,前縁中央から肛角手前に暗褐灰色の帯が走り,前縁の基部1/4に短い斜めの暗褐灰色の帯をもつことが特徴的で,近縁種と識別できる.本種の幼虫は広食性で,ヨーロッパやロシアでは,ユリ科,キク科,ツツジ科とヤナギ科から記録されており,寄生植物の芽,花,種子や葉を綴って摂食する.本種は,北海道の内陸部から採集されており,採集地はいずれも冬期の寒さが厳しい所(-30℃以下になる)で,寒冷地を好むと思われる.
- 2008-01-05
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