モニカ・ワグナー「画像-文字-素材 ボルタンスキーとジガードソン、キーファーの作品における記憶の構想」
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概要
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このワグナーの論文で取り上げられたC.ボルタンスキー(1944 〜)、S.ジガードソン(1943 〜)、A.キーファー(1945 〜)は、現在活躍中の造形作家であり、特に第三帝国に関わる歴史の記憶を物質的素材に留める作品を創作している。彼らは、高速で現実を複製し続けるメディア社会にあって、文字や画像だけに頼らない記憶の留め方を模索しつつ、忘却および既存の歴史概念に抵抗する素材を選び出し、そこに排斥され無にされた者達の証言を読みとろうとするのである。