平成19年度能登半島地震の地震動特性と現地調査の相対的比較
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概要
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2007/3/25 9:42能登半島門前沖を震源とするM6.9の強震動が発生し、輪島・富来・穴水地区そして、その周辺地区に大被災を与えた。特に農林水産関係の暫定被災額は140億といわれている。ここでは本震および余震群の地震動特性をフーリエスペクトル、粒子速度軌跡などによって表した。その結果、穴水(旭ヶ丘)では特長的なスペクトルが示され、本震の輪島(河井)・富来(志賀)では速度ベクトルが大きいこと、周期1sec〜0.1secの巾で複数の明瞭なピークがあり、波打つようなグラフ特性であった。次に震災付近の現地を調査してみると、第三紀地・盤・洪積土地盤の斜面や道路崩壊・中山間地に液状化現象など地盤被災が多くみられた。本文は震度階6〜7の場合を中心に減災に供するための資料蓄積を主旨とするものである。
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