3.2 高調波動作によるサブテラヘルツおよびテラヘルツジャイロ発振器(3.ジャイロトロンの高周波化の研究,<小特集>高出力テラヘルツ帯ジャイロトロン開発と応用展開)
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概要
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周波数領域0.3〜1.0THzのジャイロトロンの実用化が遅れている主な理由は,この周波数のジャイロトロンを基本波あるいは第二高調波で動作させるには非常に強い磁場が必要であることと,より高調波動作ではモード競合による難しさがあるためである.いわゆる大軌道ジャイロトロン(LOG)によりこれらの問題は大きく軽減され,選択的な高調波動作が可能になる.大軌道ジャイロトロンでは,すべての電子はその中心軸が共振空胴の軸に一致するかほとんど一致するようなヘリカル軌道上を運動する.これとは別に周波数逓倍は,より小さい動作電流で高いモード選別性をもちながらTHz帯ジャイロ発振器を実現する魅力的な方法である.現在,これらのジャイロ発振器は研究途上にある.本稿は最初の研究結果を示す.
- 社団法人プラズマ・核融合学会の論文
- 2008-12-25