リーチング中の視覚情報の効果 : 視野反転初期における視覚誘導運動(「実・仮想空間の知覚・認知」及びヒューマン情報処理一般)
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概要
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眼で見た物体の位置へ手を伸ばす時,脳は複雑な計算を瞬時に行っている.この計算を行う内的機構のしくみを明らかにするため,本研究では視覚誘導運動課題による検討を行った.通常視野では,内的な機構の働きによって運動中の視覚情報の有無に関わらず素早く正確な運動が可能であるが,反転視野では既存の機構が有効でなくなるため,運動中の視覚情報への依存度が大きくなることが示された.その結果,反転視野で運動中の視覚情報が与えられた状態では,視野の反転に気づいても見えにひきずられ,軌道が水平方向に波打つ傾向がみられた.一方,反転視野で運動中の視覚情報が与えられない状態では,軌道は比較的直線に近くなる傾向がみられた.
- 2008-07-30
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