鑑賞授業における教材化の意味と論理 : 実践的研究を通して
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概要
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本稿は,地域の文化財である棟方志功と縄文文化を題材として教材開発した,これまでの実践を横断的に振り返り,教材化の意味と論理について考察したものである。広義の教材化とは授業のねらいを自覚し,それを実現するために,授業全体の実践的方法論を組み立てていく行為である。そこでは題材化,教材化(狭義),その個別的方法論(授業形態や指導法,複製メディアの活用法)の違いが明確にされる。狭義の教材化とは,個別的方法論を切り離した授業内容の検討・構成を意味する。教材開発における教材化のプロセスとそれらの関係を明かにし,それがまた学校における授業の中身を基礎づける独自性とした。
- 美術科教育学会の論文
- 2008-03-27
著者
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