^4He(K^-,πX)反応と核内Λ^*の挙動(松川貞央教授退職記念号)
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概要
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1989年にKEKでの東大グループによるカウンター実験の結果が発表されて以来、Σハイパー核に束縛状態が存在するかどうかについて議論が再開されている。ここでは、70年代の泡箱による測定結果と共にstopped K^-による^4He(K^-,πX)反応を、π中間子吸収過程のアナロジーによる、核内でのΛ^* (1405MeV)と核内核子との相関を考慮したπ中間子放出過程と、Σ粒子と残留核との終状態相互作用を取り入れた核内カスケード模型による計算により説明できることを示す。また、この結果からΣ-^3H散乱のscattering lengthは小さい正の値を取ることが分かった。
- 和歌山県立医科大学の論文
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