第7回研究報告会 : 持続的発展可能都市開発の構想と問題点 : 農村経営からのアプローチ(1.研究報告会記録要旨,第2部 研究活動成果紹介(平成17年-18年),持続的発展可能な地方都市造り特集号)
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概要
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今後の都市再生には自然との共生と循環型の都市開発の推進が必要不可欠である。特に,都市の後背地としての農村との共生が強く求められている。農村における自然な野菜栽培と家庭の生ゴミの分別回収と堆肥化による農産物の栽培育成と地場流通とが大きな課題となる。また,バイオマスの活用による自然との共生と化石燃料の節約,さらには農産物製造のための経費低減が大きな課題となっている。(1)農村では,多くの農業従事者が農業の他に公共事業における賃労働収入に依存して生計をたててきた。多くの農家は,兼業農家として存続してきた。今後の農村は,本来の農業振興により,環境との共生を意図したバイオマス中心のクリーンな循環型社会として,発展を追求する事が求められている。(2)循環型共生社会の確立に向けた今後の課題としては以下の諸点が重要である。(i)地元の地域資源活用による産業振興が優先されるべきこと。(ii)マーケティングを基礎とした高付加価値化や新たなコンセプトによる商品開発が求められていること。(iii)農産物の都市に対する直売システムの拡大と発展が必要とされていること。(iv)循環共生型社会に向けたバイオマスや風力発電のような新たな技術開発による企業が求められていること。(v)農業や農業生産物の販売における高齢者,女性の活用が図られること。
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