構造化通信におけるプロトコル不整合のコスト解析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文では,ネットワーク上の通信で重要な問題であるサービス不能攻撃、特にSYNあふれ攻撃を通信プリミティブで表現し、そのコストを表現および解析するために置換、生成に関する新要素を追加した形式系の構文、簡約関係、ラベル付き遷移システムなどを操作意味論を定義している。その後、正常な通信である3ウェイハンドシェイクを正しい通信チャネルを通じた3つの一方向送信として、サービス不能攻撃の代表例のSYNあふれ攻撃を存在し得ない他のチャネルを利用した通信として表現し、通信コスト、置換コスト、生成コストを算出している。また、通信型システムを提案し、3ウェイハンドシェイクは通信型システム上で型付け可能、SYNあふれ攻撃は、型付け不能であることを示し、通信の不整合の検証が行えることを示した。最後に、類似の研究との比較を通じて残された課題をあげている。
- 千葉商科大学の論文
著者
関連論文
- 通信を基礎としたプログラミングのための構造化プリミティブ(I)記述と意味論
- ν計算・並行結合子・プログラミング言語
- ν計算・並行結合子・プログラミング言語
- 2.π-計算とその周辺 (並行計算の理論の最近の動向)
- 構造化通信におけるプロトコル不整合のコスト解析
- 構造化通信を基礎としたプログラミング言語の簡約意味論(山本英男先生退職記念号)
- 構造化通信を基礎としたプログラミング言語の型システム