リズムの構成と動きの関係について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
さらなる動きの傾向を探るために、拍子記号の認識のされ方に注目し、1拍単位となる音符の種類とそれを基に構成されたリズムパターンが動きを引き出すためのリズムとしていかに捉えられる傾向にあるのかを無作為に24種類のリズムを調査対象リズムとして設定し、それらリズムがいかなる動きの適合リズムとして認識されるものなのか、そのリズムの構成のされ方と動きの関係について探った。その結果、リズムの構成のされ方と4種の動き(Walk、Run、Skip、Gallop)はその基本となる音符がテンポ城M.M. (基準となる音符)=120に設定されていても、その音符の持つ長短のイメージに影響され、一拍単位の音符の長さを正確に捉えられないこと、Walkは拍節を基本となる音符で刻む単純拍子で二拍子系、三拍子系に関係なくその適合となるリズムが捉えられていること、Runについては1拍単位を単純拍子で均等に分割されたリズムと捉えているが、音符のイメージの影響を受けやすいこと、Skip、Gallopについてはその適合リズムの区別はつけにくく、長音符と短音符の組み合わせで構成されたリズムで動けると理解していること、Walk、Runのリズムは適合するリズムの特性をつかみやすいが、Skip、Gallopにいたってはかなりつかみにくいものであること、三拍子系リズムは二拍子系リズムに比べ、動きにあったリズムと判断されにくい傾向にあることがそれぞれわかった。そのことは近畿大学豊岡短期大学論集第1号と近畿大学豊岡短期大学紀要第31号についてと同様の調査結果であり、今回、新たに音符の長短の固定されたイメージがその動きの適合を判断する上で大きく影響していることが追加要因として加えられた。
- 2007-12-20
著者
関連論文
- リズムの構成と動きの関係について
- 楽曲の構成と動きの関係について
- リズムの構成と動きについて 第2報
- 動きをイメージし易いリズムの傾向について 第4報
- 動きをイメージし易いリズムの傾向について 第3報