周産期女性の喫煙・禁煙行動の変化とそれに影響する因子

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今回の調査では、(1)「喫煙が胎児・新生児へ及ぼす有害性の認識とそれを知った情報源」(2)「妊娠前から出産後までを通した女性の喫煙行動の実態とそれに影響する因子」(3)「禁煙に向けての医療従事者の介入の実態と効果」(4)「喫煙妊婦が禁煙に結びつくためにどのようなサポートを求めているか、また、どのような介入が受け入れやすいか」について、質問紙を用いて調査した。その結果、喫煙による胎児への影響を知っていると答えた人は90%以上であるが、児への影響を知っていると答えた人は80%に満たなく喫煙についての正しい知識が十分でないことが示唆された。喫煙の情報源としては、マスメディアが90%以上を占め、次いで医療スタッフ、学校での授業が情報源の上位を占めた。更なる医療者の介入の必要性や学童期からの正しい情報の普及を図る必要性があることを示している。妊産褥婦の喫煙行動には、生活を共にするパートナー、友人、出産経験者の影響が大きく、本人への指導のみではなく、夫や家族はもちろん社会全体の喫煙に対する正しい知識の普及に努める必要がある。また、医療従事者の禁煙指導を受けたことがある人すべてに意識・行動変容の効果が現れており、医療者の妊産褥婦へ精神面を含めたサポート、さらに周囲を含めたサポートは喫煙妊婦の心理・行動面に変化をもたらすことがわかった。

周産期女性の喫煙・禁煙行動の変化とそれに影響する因子

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