福祉学科卒業生の在職実態調査 : 10年間のまとめ
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概要
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福祉学科開設以来から実施している卒業生の在職実態調査をもとに、本学科の卒業生の就業実態を明らかにし、以下の結果を得た。(1)1期生から10期生の卒業生計934名の進路状況は、「介護専門職」に就いた者が849名で全体の90.9%を占めた。「一般職」は20名で2.1%、「進学」は42名で4.5%、「その他」は23名で2.5%であった。(2)男子の卒業生数は、平成14年の5期生から平成19年の10期生で計78名を数えた。男子学生の進路状況は、「介護専門職」に就いたのは62名で、全体の79.5%と約8割を占めた。就職先で最も多いのは「特別養護老人ホーム」が45名で全体の57.7%であった。「進学」は8名で全体の約1割を占め、全員編入学でダブルライセンス取得を目的とするものであった。(3)「介護専門職」に就いた849名について、施設別では「特別養護老人ホーム」が481名で全体の56.6%、「介護老人保健施設」が220名で25.9%、「病院」が66名で7.8%、「身体障害者施設」が28名で3.3%、「その他」が54名で6.4%であった。(4)県内における「介護専門職」就職者770名の動向について、勤務先の「変更なし」が498名で全体の平均64.7%を占め、「変更あり」が71名で全体の9.2%、「退職」は118名で全体の15.3%、「不明」が83名で全体の10.8%であった。「変更あり」は施設を変えているので、「変更なし」の継続勤務の者と合計すると569名となり、全体の73.9%と約7割が卒業後も「介護専門職」に就いていた。(5)退職者については、1期生から4期生までが平均して28.9%と多い傾向にあった。(6)退職者の勤務年数については、勤務して2〜3年がピークであった。(7)県内における「介護専門職」就職者770名の動向について、「変更あり」の71名についての変更先は、約6割が「特別養護老人ホーム」であった。
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