「計量」形容詞対における言語転移容認度の比較研究 : 「重い-軽い」を対象として
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概要
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測定可能な数量に関連する形容詞の中には、「重い-軽い」「長い-短い」「深い-浅い」のように意味の上で対立するペアを形成するものがある。これらのペアは多くの場合対称的な多義の構造を持っている。本研究では日本人英語学習者に対し「重い」「軽い」を含むそれぞれ30通りの表現を提示し、英語への転移容認度を測定した。その結果、「重い-軽い」は対の概念であるにも関わらず、その転移容認度には差異があることが示された。「重い」「軽い」の転移容認度尺度として「+/-重量(基本義)、「+/-不快」、「+/-深刻」の3因子がそれぞれ抽出された。「+/-重量(基本義)」および「+/-深刻」に関しては「重い」の方が「軽い」よりも転移容認度が高く、逆に「+/-不快」に関しては「軽い」の方の転移容認度が高いことが示された。その要因として、(1)意味の無標性・有標陸、(2)意味のポジティヴ度について検討を行った。
- 東海学園大学の論文
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