直接変換方式FPD心血管撮影装置の被ばく線量測定
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概要
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今回我々は直接変換方式FPD心血管撮影装置を設置した室内において,ルーチン検査時を模擬して放射線診療従事者(医師,診療放射線技師,看護師および臨床工学技士)の位置する箇所および被検者の被ばくについて熱ルミネセンス線量計を用いて測定して検討した。その結果,上方への散乱線が多く頭部の放射線量が高いこと,被検者に近いと線量が高いこと,および,同程度の距離ながらも撮影方向により被検者側方位置にいる場合の線量が高いことが確認された。この結果により,個々の放射線診療従事者位置での被ばく線量を把握できる。また,被検者の皮膚線量は心血管撮影装置内蔵の面積線量計から求められる被ばく線量とほぼ同程度であったため,面積線量計の値を被検者の放射線障害防止のための参考とできることが明らかになった。
著者
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山内 浩司
岐阜医療技術短期大学
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酒向 健二
社会医療法人厚生会 木沢記念病院医療技術部 放射線技術課
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山内 浩司
岐阜医療科学大学保健科学部
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矢島 孝彦
特定医療法人厚生会木沢記念病院医療技術部放射線技術課
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酒向 健二
特定医療法人厚生会木沢記念病院医療技術部放射線技術課
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冨田 雄平
特定医療法人厚生会木沢記念病院医療技術部放射線技術課
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