MgF_2単結晶アニール後の複屈折シミュレーション(<特集>マクロ分子の関与する結晶成長)
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概要
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MgF_2単結晶アニール処理後の残留応力に起因する複屈折現象をシミュレーションする手法を開発した.本手法は,アニール中のインゴットの温度分布を求める熱伝導解析,アニール後の残留応力を求める応力フリー温度の仮定を用いた弾性熱応力解析,および残留応力によってアニール後のインゴットに生じる複屈折現象の解析から構成される.熱伝導解析および弾性熱応力解析には有限要素法を用いた.これらの解析では,物性値の温度依存性や結晶異方性も考慮した.複屈折解析では,まず,平均応力法とJones計算法との等価性を証明した.さらに,残留応力により生じる光路差を平均応力法を用いて計算した.これにより,結晶の対称性とそれに伴う真性複屈折を考慮した光路差分布を得ることができた.
著者
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宮崎 則幸
京都大学大学院工学研究科
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宮崎 則幸
京大
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北村 優太
京都大学大学院工学研究科機械理工学専攻
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真淵 俊朗
(株)トクヤマ研究開発部門
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縄田 輝彦
(株)トクヤマ研究開発部門
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宮崎 則之
京大工
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宮崎 則幸
京都大学大学院工学研究科機械理工学専攻
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Miyazaki Noriyuki
Tokyo Metropolitan Industrial Technology Research Institute Komazawa Office
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縄田 輝彦
(株)トクヤマ Rc 研究所高分子解析グループ
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宮崎 則幸
京都大学大学院
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北村 優太
京都大学大学院
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