共焦点レーザー走査型顕微鏡を用いる顕微吸光度分析
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概要
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共焦点レーザー走査型顕微鏡(CLSM)を用いた顕微吸光度分析の精度及び適応範囲などを検証するために,粒径が50及び150μmの2種類の球状シリカゲルにジヒドロオキソ(テトラフェニルポルフィリナト)アンチモン臭化物錯体(1)を0.70〜3.59mmol dm^<-3>のモル濃度(C_1^m)で吸着させてマイクロビーズ(2)を調製した.CLSMでの試料の測定領域は,対物レンズの倍率及びピンホールの直径又はファイバーコアの直径によって決められる直径が2.14μmの円形内であることが分かった.更に分析範囲,測定範囲などの分析条件を検討した結果,4.9〜350μmの球状試料について測定波長が488〜775nmで分析可能であることが分かった.そこで,CLSMに付属する透過照明装置を利用して可視光吸光度分析を行い分析精度について検討を行った.その結果,吸光度(A)から求めた2中の1のモル濃度(C_2)はC_1^mと標準偏差0.11〜0.73で良い一致を示した.しかし,Aが0.8以上のサンプルでは,直線からのずれが確認され,Aの測定範囲は0.8以下であることが分かった.以上のように,CLSMを用いる顕微吸光度分析は,ミクロンオーダーの光透過性の微小材料中の成分濃度を定量するために有効な方法であることが分かった.
- 2008-10-05
著者
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保田 昌秀
宮崎大学工学部物質環境化学科
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松本 仁
宮崎大学工学部物質環境化学科
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白上 努
宮崎大学工学部物質環境化学科
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松本 朋子
宮崎大学工学部教育研究支援技術センター
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白木 隆一
宮崎大学工学部物質環境化学科
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保田 昌秀
宮崎大学工学部
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