高大連携教育の一環として名城大学薬学部が実施する「高校生体験実験講習会」の概括と評価
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概要
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本稿は,名城大学薬学部が平成12年度から実施してきた「高校生体験実験講習会」が参加高校生からどのように評価されているかについて,概括したものである。平成16年度に開催した「高校生体験実験講習会」のアンケート調査において実験I『くすりの効果をみてみよう-摘出腸管に対する薬の作用-(38名)では97%の参加者が,実験II『身近な飲み物からカフェインを取り出そう』(36名)では91%の参加者が「講習会に満足した」評価した。また,実験Iでは68%の参加者が,実験IIでは61%の参加者が「講習会は非常に楽しかった」と回答した。この講習会を受けて「化学に対する興味が増した」参加者は,約9割にのぼり,そのうちの約3割は「非常に増した」と答えている。平成15年度本講習会に参加申込をした高校生がどのくらい名城大学の入学試験を受験し入学したかについて追跡調査をした結果,71.1%の受験対象者が名城大学の入試を受験し60.5%の受験対象者が本学薬学部を受験したことがわかった。高大連携教育の一環として実施してきた本講習会は,高校生が大学教育に触れることで,学習への動機付けや幅広い学力の向上を図るとともに自らの適性を見出し,将来の進路意識の明確化及び進学目的の形成に繋ぐものであることがこの調査結果から示唆された。
- 2006-01-31
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