アゾベンゼン置換オリゴペプチド誘導体の光による自己組織化制御(有機材料・一般)
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概要
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光に応答して可逆的に自己組織体を形成・崩壊する機能性有機低分子の創製を目指して、アゾベンゼンを置換したオリゴペプチド誘導体を合成し、その組織体形成、光応答性について検討した。任意の溶媒中において、トリペプチド基を有するアゾベンゼン誘導体のみが、βシート構造を主軸とする繊維状組織体を形成していることを分光学的手法および計算科学的手法による解析によって明らかにした。この繊維状組織体に光照射を行うと、組織体中において光異性化反応が充分に進行し、異性化による分子の極性変化によって組織体形成⇔崩壊が可逆的におこり、それに伴いゾル・ゲル相転移を示すことがわかった。
- 2008-05-22