ストレス・コーピング・スキル尺度の作成 : その信頼性・妥当性の検討
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概要
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本研究の目的は,基本的なコーピング・スキルを測定するための尺度(SCSS)を作成することである.成人644名を対象に64項目の質問表を施行した.因子分析の結果,11の尺度を決定した.尺度は内容から4グループに分類された.(1)ストレス事態への耐性に関するスキル:「情動的ストレス耐性」「悠然的対応」,(2)対人的スキル:「社会的サポートの所有」「社会的サポートの活用」「対人コミュニケーションにおける適切な対応」,(3)攻撃性に関するスキル:「攻撃性の抑制」「自己主張」,(4)どのグループにも属さないスキル:「積極的対応」「環境の変化への迅速な適応」「プラス思考」「問題の洞察・把握」.Cronbachのα係数により信頼性を検討した結果,「悠然的対応」を除く10尺度で十分な信頼性が確認された.α係数0.49の「悠然的対応」は準尺度とした.またUPI学生精神的健康調査およびY-G性格検査成績との関連からSCSSの妥当性を検討した結果,十分な妥当性が確認された.
- 2008-08-01
著者
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