亜硝酸捕捉剤チオプロリン投与による十二指腸胃逆流ラットの胃発癌抑制効果
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概要
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体重270g前後のWistar系雄性ラットを用い,十二指腸液が全て幽門輪を経て胃内へ逆流する手術を行った.TPROを0.5%含有した飼料を与えるTPRO群(n=13)と,標準飼料を与える対照群(n=14)の2群に分け,術後40週で動物を犠牲死させた.腫瘤,胃癌及び胃腺腫の発生率は,TPRO群でそれぞれ1/13, 0/13, 1/13に対し,対照群で7/14, 5/14, 7/14と,TPRO群で低率であった.腫瘤は,幽門前庭部及び胃空腸吻合部に発生し,組織学的に癌及び腺腫,或いは両病変の併存であった.胃癌の組織型は管状腺癌又は粘液癌で,このうち1個に肝への浸潤がみられた.尿中硝酸排泄量の中央値は,TPRO群で4.9μmol/日,対照群で5.7μmol/日であったが,尿中NTPRO排泄量の中央値は,TPRO群で2.0μg/日に対し,対照群では0.05μg/日の検出限界を下回り,TPRO群が有意に高かった
- 金沢大学の論文
- 1996-10-01
金沢大学 | 論文
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