重心動揺ならびに歩行分析による高齢者における転倒予測因子に関する研究
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概要
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1)転倒者は非転倒者に比べて重心動揺面積が大きく,特に静止開眼時,0.3Hzの左右振動及び前後振動の面積,0.7Hzの前後振動の面積に差が認められた. 2)転倒者においてX軸方向は,0.025-1.0Hzを中心に0.7Hzの周波数の振動時に,Y軸方向は,0.025-1.0Hzの静止開眼時や振動時に大きくなり,共に1Hz以下の低い周波数帯域に注目する必要があることが認められた. 3)トータルスペクトラム値の比較では,静止開眼時は,Y軸方向の動揺に差がみられ,左右に振動した場合は,0.3HzはY軸方向の動揺に,0.7HzではX軸方向の動揺に差がみられた.前後の振動の場合では,0.3Hzと0.7Hz共にX軸方向の動揺に差がみられた. 4)三次元動作分析による歩行角度の比較では,転倒者の方が体幹の平均前屈角度と最小前屈角度及び最大前屈角度は有意に大きいことにより,体幹の角度が転倒予測因子として抽出された
- 金沢大学の論文
- 1996-10-01
金沢大学 | 論文
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