上咽頭癌におけるEpstein-Barrウイルス遺伝子産物及びp53蛋白,bcl-2蛋白の発現に関する研究
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概要
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上咽頭癌症例の原発巣56例,頸部転移リンパ節18例において,免疫組織化学的にEBV遺伝子産物,p53蛋白,bcl-2蛋白の検出を行い,PCR法によりEBV-DNAの検出を行った. 1)EBERs陽性例は,56例中46例に認めた.組織別にはWHO分類の2型(分化型非角化癌)では32例中30例,3型(未分化癌)では17例中16例に陽性であったが,1型(扁平上皮癌)では5例全てが陰性であった. 2)EBV-DNAは,検討した42例中35例で検出された.EBERsと同様にWHO分類1型の3例では検出されなかった. 3)p53蛋白陽性例は56例中31例に認めたがEBERsの発現と相関しており(p<0.05), p53蛋白の発現におけるEBVの関与が示唆された. 4)bcl-2蛋白陽性例は56例中50例に認めたが,bcl-2蛋白の発現はEBERsの発現及びLMP1との発現と相関がなく,EBV感染に依存するものではない
- 1996-04-01
論文 | ランダム
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