パターン反転刺激による網膜電図の起源に関する研究:網膜神経節細胞軸索障害の影響
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概要
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ネコで視神経乳頭周囲網膜の眼内熱凝固による網膜神経節細胞(RGC)の軸索障害がパターン刺激網膜電図(PERG),パターン刺激視覚誘発電位(PVEP),閃光刺激網膜電図(FERG),閃光刺激視覚誘発電位(FVEP)ならびに網膜の組織学的所見に及ぼす影響を調べた. 1)PERG振幅比(凝固後/凝固前)は,用いた全ての空間周波数(0.08~1.25cpd)で凝固後1週迄に急激に減少した.それ以後1.25cpdの刺激によるPERG振幅比は凝固後12週まで比較的保存されたが,24週には0となった. 2)凝固後28週以降のアクリジンオレンジによる生体染色では,対照眼と比べ凝固眼で染色された細胞数が著明に少なく,稀にみられる大型の染色された細胞では形態異常がみられた. 3)PERGはPVEPの混入によるのではなくFERGとは異なる起源を有しRGCに由来すると推論された.高空間周波数刺激によるPERGはβ細胞系,低空間周波数によるPERGはα細胞系のRGCに由来すると推論された
- 1995-12-01
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