PCR法による法医実務試料からの性別およびABO式血液型判定
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概要
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1)DNA分析によって性別判定を行う場合は,湿潤環境に比べて乾燥環境に置かれた試料の方がより適していた.ただし,湿潤環境でも低温環境(4℃)に保存された試料は,4週間まで十分に性別判定が可能であった. 2)100℃で12時間,150℃で2時間,200℃で30分間の条件下で加熱された試料については,PCR法によるヒト性別判定に用いるDNA領域の増幅が可能であった. 3)長期間ホルマリン固定やホルマリン固定後パラフィン包埋する操作によりDNAは低分子化したが,DNA分析による性別判定については両者とも15年まで,ABO式血液型の遺伝子型判定は両者とも3年まで可能であった. 4)DNA分析の方法を用いて,法医学実務上の試料,たとえば白骨化死体や高度焼損死体等における既に低分子化した試料や極く微量の試料についても,性別とABO式血液型の遺伝子型が確実に判定された
- 金沢大学の論文
- 1995-10-01
金沢大学 | 論文
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