耳小骨連鎖の可動性に関する研究
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概要
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独自の耳小骨可動度解析装置を作製し,正常な中耳10例,諸々の中耳疾患39例の耳小骨の可動度を検討した. 1)これまで不明であった生体における正常耳小骨の可動度を示すことが出来,0.5-4gfの今回の比較検討範囲では平均10.05gf/mmを示した. 2)鼓膜穿孔耳を含む諸々の中耳疾患における耳小骨可動度評価と疾患鑑別の精度の向上をもたらすことが出来た. i)非真珠腫の慢性中耳炎では鼓室硬化の有無によって耳小骨可動性は異なっており,本検査は鼓膜穿孔があっても明確に可動性の良悪を評価することができ手術の指標となった. ii)真珠腫性中耳炎ではたとえ連鎖が残存していても,上鼓室に密着した真珠腫被膜により可動性は障害されている場合が多い. iii)癒着性中耳炎では鼓膜の内陥が強く耳小骨が内方へ変位しているため,可動性障害は諸群の中でも大きかった. iv)外傷などによる耳小骨連鎖離断も明確に指摘することが出来た
- 金沢大学の論文
- 1995-02-01
金沢大学 | 論文
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