インスリン低血糖誘発時の膵自律神経およびグルカゴンの応答 正常および糖尿病ラットにおける検討
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概要
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1)正常ラット群では,インスリン 4U/kg投与後,正常血糖域内の血糖降下によって大内臓神経活動は生食投与群に対し有意の増加を示し,低血糖成立後も更に増加を続けた.軽度の低血糖誘発下にグルコース投与を行うと,一過性血糖上昇に一致する一過性の大内臓神経活動の減少を認めた. 2)インスリン 4U/kg投与10分後の門脈血IRG濃度は生食投与群に対し明らかに有意の高値であった.この時のインスリン投与群の血糖値は平均16mg/dlの低下をみたのみで正常血糖域であった. 3)血糖コントロールを行わなかったSTZ-糖尿病ラット群ではインスリン 8U/kg投与後,血糖の急峻な降下にも拘わらず,大内臓神経の応答は減弱し,門脈血IRG濃度も最も低値を示した.即ち,インスリン低血糖誘発時における正常血糖域内の相対的血糖降下が迅速に交感神経系を賦活し,これが迅速なIRG分泌を促し,又,高血糖状態の持続がこの反応性を低下させることを示した
- 金沢大学の論文
- 1995-02-01
金沢大学 | 論文
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