女子高等教育の転換 : 家政学と人間文化のかかわり
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概要
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女子高等教育の転換期を迎えつつある,日本の現状について,問題点と今後の方向を模索する目的で,女子学生が圧倒的比率を占める,家政学の分野に焦点を絞り,考察した。 日本女子教育の起源を,江戸時代とする見方もあるが,一般には,近世以降の明治時代とされている。 日本の女子教育には,近世以降から現代にかけて,三つの変革期があった。 第1期は,"黎明記"で,明治の初期である。この時期には,かなり大胆に女子教育に関する文教政策が,明治政府によって取り入れられた。しかし,その後の社会的状勢の変化や政府の財政面における政策の転換などの影響もあって,必ずしも初期の計画通りには進まなかった。 第2期は,明治後期から第2次世界大戦終結迄の期間で,"戦前期"である。この期間はかなり長期にわたっているが,女子教育の面では,あまり大きな変革はなく,むしろ後退の動きすら見られた。 第3期は,第2次世界大戦の終りから,今日に至る期間で,"戦後期"である。この期間は,日本の技術水準の向上とあいまった産業の復興と,それにともなう経済的な発展,あるいは,男女性差別の撤廃などの女性解放運動の高まりのなか,女子高等教育の分野で,大きな変革が行われた。 とくに,人間生活と深くかかわり,主として女子学生を対象とする,家政学の分野での改組・転換が数多く実施されている。 このような動向は,既に20年前にアメリカにおいて,Home Economics(家政学)から,Human Ecology(人間生態学)へと,転換が行われた動向と類似している。 本学における,人間文化学科の「人間生活と文化」の学問領域はもとより,その他の学問領域の教育・研究内容にも,これらの考え方が組み込まれている。
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