埼玉県立大学英語教育プログラムの効果に関する研究
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概要
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平成18年度から実施された新カリキュラムにおける英語教育プログラムの効果を評価するために、平成18年度入学生の1年次と2年次のTest of English for International Communication (TOEIC)の得点を比較・分析した。本研究では、この2回のTOEICを両方受験した埼玉県立大学2年生373名を対象に (a)学生全体に対する入学後の英語学習の効果、及び、(b)1年次のTOEIC総合点に基づく英語力レベルと入学後の英語学習の効果の関係、について、ぞれぞれ(a)TOEICの総合得点、(b)TOEICのリスニング得点、(c)TOEICのリーディング得点について分散分析を行った。その結果、学生全体に対する英語学習の有意な効果が示された。またレベル別の分析においては、中位群・下位群の総合得点、リスニング得点、リーディング得点の全てのカテゴリーにおいて入学後の英語学習の効果に有意差、或いは有意傾向が示された。特にリーディング得点においては3群全てにおいて有意差が示された。一方、総合得点とリスニング得点においては上位群における有意差は示されなかった。これらの結果から、本学入学後の英語学習は有意な効果をあげることができたと結論づけられるが、上位群の学生の指導には一層の工夫が必要であることが示唆された。
著者
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