保健師の保健計画・施策化能力:新任期保健師の住民ニーズの把握に関する能力
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概要
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【目的】新任期保健師の施策化能力のうち住民ニーズの把握に関する能力について明らかにし、現任教育プログラムの基礎資料とする。【方法】A県内の行政機関に勤務する保健師を対象に施策化能力について自己評価による調査を実施した。そのうち、市町村に勤務する経験年数1〜5年の新任期保健師の住民ニーズの把握に関する能力に焦点を当て分析した。【結果】新任期保健師の住民ニーズの把握に関する能力については、臨床経験の有無に関わらず、到達目標に対する到達度は低く、特に、「日常生活から住民ニーズを感じる」ことが、経験年数を重ねても単独でできる者が少なかった。さらに、「地域の健康問題をアセスメント(地区診断)」し、課題の明確化に至っていない状況が明らかとなった。【考察】新任期保健師の現任教育にあたっては、臨床経験の有無に関わらず、住民と接する機会を特に新任初期に計画的に設け、継続的な個別支援の積み重ねを促すことが必要である。また、新任期保健師の保健活動の到達度を見極め、適切にフィードバックすることの必要性が示唆された。
- 埼玉県立大学の論文
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