情報教育の展開と課題(<特集>情報教育の成果と課題)
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概要
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教育の世界にコンピュータが導入され始めた頃,コンピュータについて教育する,コンピュータを教育に活用するという2面が指摘され,後者については,CAI,CAL,CMIが研究開発,実践研究された.その後,臨時教育審議会の第二次答申で,情報活用能力の育成,情報手段の教育利用,情報化の光と影のいわゆる情報化三原則が提唱された.情報技術の発展にともない,対象となるコンピュータが,新教育機器,インターネット,情報通信技術とひろがってきて,今日の情報教育,教育の情報化が社会に大きな影響を発揮しつつある.本展望論文では,情報教育と教育の情報化に関する概念について,教育内容としての情報教育,教科教育等における情報通信技術の活用,能力開発の手段としての情報通信技術の活用,教育経営の手段としての情報通信技術の活用に整理し,解説する.さらに,世界の情報教育の状況について概観し,そのうえで,情報通信技術活用の推進を図る日本の教育における情報化の状況,主な事業等に触れ,結論として,世界から今後の日本の教育情報化が参考にすべき課題と方向を示唆する.
- 日本教育工学会の論文
- 2006-12-20