満州産菱苦土鑛試驗報告 : 其二

概要

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著者は満州産菱苦土礦に付曩き満鉄所有鉱区中通称官馬山及び牛心山の礦石各種の品質試験を公表せるが, 更に第二回報告として前期二地区以外の金鉱区に亙り一〇二種の鉱石の品質試験を行い色, 結晶其の他外観状態の調査及び比重, 化学分析, 焼〓試験, ゼーゲル錐三〇番焼〓物の消化試験等を調査せるが, 比重は間々三・〇〇以上又は二・九〇以下のものあれども平均二・九五乃至三・〇〇の間にあり, 化学成分は苦土は平均四五乃至四六%, 往々四七・〇二に達するもの又は四〇%のものあり, 石灰は痕跡より六%に達す, 中には石灰二〇%に達するものあれ共此れ等は白雲石に属するものと云ふべく, 第二酸化鉄は含有量少なく僅かに一〇二種中六種は二%以上, 二種は三%以上, 一種は四%以上を含めり, 尚焼〓試験はゼーゲル錐一五, 一八, 二〇, 二八, 三〇, 三三番に於る締及び色を表示し, 焼〓物の消化試験はゼーゲル錐三〇番焼〓物に付〇, 二・五, 一〇, 二〇各気圧下に於る一時間に受けたる状態に付記述せり。
1922-09-20