早期水稲跡の晩植サツマイモの栽培について(サツマイモの飼料向利用に関する特集)
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概要
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早期水稲跡に導入する飼料向の晩植サツマイモについて,昭和33年より試験を実施しているが,今までの成績の結果を要約すると次の通りである。(1)飼料向の晩植サツマイモに適する品種は,蔓,イモ共に多いベニセンガンであるが,早く収穫してイモの多収を期侍する場合はフクワセが良い。(2)一般に晩植サツマイモは葉重比が大きく,風乾歩留が低く,イモが細長くなる傾向がある。(3)晩植サツマイモは出来る限り,早く植付けることが大切である。(4)収穫期は降霜の程度を考えて許す限り遅い方が良い,生育期間は100日以上が望ましい。(5)苗は畑作サツマイモ用に使用された後の苗床の苗を利用し,植付けするまで良く管理して良苗を植付けすべきである。しかし苗が不足する場合は畑に植えられているサツマイモの蔓先を利用しても良いが,余りに一定面積より多くの蔓先を切取ることは一考を要する。
- 日本草地学会の論文
著者
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