教師による母親の事情にあわせたコンサルテーション : 母親が自閉症であるわが子の入浴行動の形成を支援した事例と身支度行動の形成を支援した事例を通して(実践研究特集号)
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概要
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知的障害養護学校小学部4年2名(男・自閉症・DQ59、女・自閉症・LIQ39)について、前者は入浴の自立、後者は身支度の自立をターゲットとし、教師のコンサルテーションに基づいて母親が家庭で自立の支援を行った事例について報告した。いずれの事例とも約3か月でその支援は終了したが、入浴の事例では、支援期間中、その経過について母親と担任教師との間で細かな検討がなされた。それに対して、身支度の事例では、支援開始までの母親への対応に時間を要し、開始後も担任教師との検討はほとんど行われなかった。こうした母親の対応の違いは、それぞれの家庭の人員構成や生活環境に大きく影響されていた。これらのことより、発達障害児とその家族への支援を行う際には、各家族が個々にもつニーズ、さらには、支援観などを十分に考慮していくことの重要性が指摘された。
- 日本特殊教育学会の論文
- 2001-03-31
著者
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